はちやの餃子物語

10年が経過しました。


東日本大震災から10年が経過しました。

 

10年という歳月はあっという間でもあり、10年という歳月は長くも感じています。

10年前の2011年3月11日、私は石巻を訪れ、その帰り途中で大地震に遭遇しました。

カーナビのテレビの画面に信じられない映像が流れて行くのを見ながら逃げるようにクルマを走らせました。塩竈に当日戻ることが出来ず、状況が全く分からずどうしようもない不安に駆られ、一人夜を過ごしたことをいまでもはっきりと覚えております。

次の日に塩竈に戻ると街の中が信じられない状況でした。幸いにして会社工場は無事でしたが、大事な社員が1名自宅にて津波で亡くなりました。人一倍明るく元気な方で、誰よりも率先して餃子の機械の組み立てや掃除をしてくれる方でした。今でも元気に工場にいてくれているのではと思う時があります。

 

勇気付けられることもたくさんありました。

直後に、食品会社の友人がお惣菜や水をたくさん持ってきてくれ、避難所や福祉施設に配らせていただくことができました。その後もたくさんの方からご支援をいただきました。人とのつながり、手を差し伸べてくださったことが、どれだけありがたく、励まされたことか。全国の皆様のたくさんのご支援のおかげで餃子の炊き出しもさせていただくことが出来ました。ご縁をいただいて暖かく支えていただいた皆様に改めて感謝申し上げます。

 

振り返ってみて、改めて自分と向き合い、一日一日を大切に精進して生きたいと思います。美味しいと喜んでいただける餃子づくりに励んで参ります。これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

蜂屋食品株式会社

蜂屋和彦

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